インプラント治療に年齢制限はありますか?
基本的に、顎の骨の成長がほぼ完了する20歳前後からであれば、どなたでもインプラント治療を受けていただけます。年齢の上限はなく、ご高齢の方でも健康状態に問題がなければ治療が可能です。実際に70代・80代でインプラント治療を受けて、快適に過ごされている方も多くいらっしゃいます。
インプラントの手術は痛みが強いですか?
手術は、口の中だけに行う局所麻酔で進めていきますので、手術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。手術後は、麻酔が切れてから1〜2日ほど痛みや腫れが出ることもありますが、通常は数日でおさまります。必要に応じて鎮痛薬を処方いたしますのでご安心ください。
また当院では、患者様の負担を軽減するために、歯ぐきを切らない縫わないフラップレスインプラントに対応しております。お気軽にご相談ください。
「骨がないのでインプラントはできない」と言われました
骨が少ない場合でも、骨を増やす処置(骨造成)を併用することで、インプラント治療が可能になるケースが多くあります。たとえば、上顎の骨の高さを確保する「サイナスリフト」や「ソケットリフト」、骨の幅を補う「GBR法(骨誘導再生法)」などの補助手術があります。当院では、これらの処置にも対応できる高度な治療環境と専門スタッフがそろっており、他院で断られたケースでも対応可能な場合があります。
インプラント治療を検討する際の注意点はありますか?
インプラントは手術を伴い、費用や治療期間もかかります。歯の欠損部位や骨の状態、全身の健康によって治療の難易度が変わるため、事前の検査と医師との相談が欠かせません。加えて、経験豊富な歯科医院で治療を受けることは、成功率や長期的な安定に直結するため、医院選びも非常に重要です。
インプラントは一生使えますか?
チタン製のインプラントは、約50年の歴史があり、正しくケアすれば長期的に機能することが実証されています。ただし、治療後のケアを怠ると、インプラント周囲の組織が炎症を起こし「インプラント周囲炎」といったトラブルを招く可能性があります。大切なのは、インプラントだけでなくお口全体の清掃を意識すること。人工歯(上部構造)は、天然歯の詰め物や被せ物と同じく、欠けたり外れたりするリスクがあります。また、インプラント本体と人工歯をつなぐネジが緩むこともあるため、定期的な検診で噛み合わせやネジの状態を確認することが欠かせません。日々のセルフケアと歯科医院でのメンテナンスを両立することで、インプラントをより長く快適に使い続けることが可能になります。
手術時間はどのくらいかかりますか?
インプラントの手術にかかる時間は、患者様の状態や治療内容によって異なります。埋入する本数が多かったり、骨を増やす手術(骨造成)が必要な場合は、手術時間も長くなります。 1~3時間程度かかることが多いです。
歯周病でもインプラント治療を受けることはできますか?
歯周病がある方でも、インプラント治療を受けることは可能です。ただし、歯周病は骨を溶かす疾患であり、インプラントの安定性に大きく影響を及ぼします。そのため、まずは歯周病をしっかり治療・管理することが前提となります。 また、歯周病の既往がある場合は、治療後に再発しやすいため、インプラントだけでなく残っている歯も含めて、より短いスパンでのメンテナンスが必要です。 定期的なチェックと適切なケアを継続することで、歯周病のリスクを抑えながら、インプラントを長持ちさせることができます。
糖尿病があるとインプラントは受けられませんか?
糖尿病がある方でも、血糖値がしっかりとコントロールされていれば、インプラント治療は可能です。実際、血糖コントロールが安定している場合は、非糖尿病の方と変わらない成功率が報告されています。 ただし、血糖値が高いままの場合は、傷の治りが遅くなったり、感染リスクが高まったりと、手術の安全性やインプラントの定着に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、事前に主治医と連携し、治療のタイミングや安全性について十分に確認することが大切です。
インプラントと入れ歯はどう違うのですか?
インプラントは顎の骨に直接人工の歯根を埋め込むため、しっかりと固定され、ご自身の歯のような噛み心地が得られます。一方、入れ歯は歯茎にのせて装着する仕組みのため、ズレやすかったり、しっかり噛めない、話しにくいなどの不快感を感じることがあります。 また、総入れ歯では口蓋(上あごの天井部分)を覆う構造のため、違和感や嘔吐反射が出ることもあります。より自然な使用感を求める方には、インプラントをおすすめいたします。
インプラントとブリッジの違いはなんですか?
インプラントは欠損した部分だけに人工歯根を埋め込み、自立して機能するため、周囲の歯に負担をかけません。一方、ブリッジは両隣の歯を支えにする構造なので、健康な歯を削る必要があり、その歯に過剰な力がかかることで寿命が短くなるリスクもあります。
金属アレルギーがあってもインプラント治療は受けられますか?
はい、基本的に問題ありません。一般的なインプラントに使われるチタンは、体になじみやすく金属アレルギーを起こしにくい素材です。過去に金属でトラブルがあった方でも、多くの場合、安心してご使用いただけます。
インプラント治療が受けられない人はいますか?
はい、18歳未満で顎の骨がまだ成長段階にある方や、重度の心臓病、コントロールされていない糖尿病、重度の骨粗しょう症など、全身の健康状態に大きな問題がある方は注意が必要です。ただし、すべての方が絶対に不可能というわけではなく、医科との連携や検査によって治療が可能になるケースもあります。
その日のうちに歯が入る「即日インプラント」は可能ですか?
患者様の骨の状態など条件が整っていれば対応可能です。特に、顎の骨の厚みや硬さ、感染の有無などが大きな判断材料となります。すべての方に適応できる治療ではありませんが、条件が合えば治療期間を大幅に短縮できるメリットがあります。まずは口腔内の状態を確認し、適応可能かどうかを診断いたします。
インプラントでも定期検診は必要ですか?
はい、インプラントも天然歯と同様に定期的なメンテナンスが重要です。インプラントはむし歯にはなりませんが、歯周病(インプラント周囲炎)にはかかる可能性があります。しかも、一度感染すると進行が早く、インプラントの脱落につながるリスクもあります。こうしたトラブルを防ぐためには、定期的なクリーニングと検診を継続し、常にお口の状態を良好に保つことが大切です。