Before | After |
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治療前1![]() ![]() |
治療後1![]() ![]() |
治療前2![]() ![]() |
治療後2 |
治療前3![]() ![]() |
治療後3 |
治療前4
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治療後4![]() ![]() ![]() ![]() |
主訴
受け口(反対咬合)の解消。上下の正中のずれの改善。インビザラインで治したい。
診断名
アングル3級咬合(受け口、反対咬合。上下の正中のずれ。
年齢・性別
30代、男性
治療期間・回数
約10か月
治療方法
インビザライン・コンプリヘンシブ・パッケージ、右下4番1本のみ抜歯。
左右プレシジョンカット・フックの付与。M6サイズの3級ゴムを就寝時のみ装着。
PBMオルソ光加速装置と、PBMバイブ振動加速装置の併用。
費用
99万円(2023年当時)
デメリット・注意点
上下左右の3番~3番の完全な反対咬合ケースです。(一部4番も反対咬合)
通常、従来の矯正方法であるワイヤー矯正などでは、3級のケースを下顎骨の骨切除を伴う外科矯正の対象となる場合が多いのですが、インビザラインでは咬合を一時的に挙上して対向関係を排除することによって、容易にジャンピング(正被蓋にジャンプすること)が可能となり、早期の改善が可能となります。
今回のケースでは、左側は3番・6番共に「1級咬合」に近いのに対して、右側は3番・6番共に重度の「3級咬合」となっており、それによって正中の大きな片側転位が見られます。
したがって、右側のみ4番1歯の抜歯とし、下顎前歯部全体を右側に牽引しながらリトラクション(後方移動)していく計画としました。
PBM加速矯正装置を併用することで、抜歯ケースにも関わらず「5日交換」でアライナーを交換していただき、約8か月程度で抜歯窩の閉鎖と前歯部の正被蓋化と、正中の完全一致に至り、「9か月目にはリテーナーに移行」出来ました。
本ケースでは、治療後のオーバージェット3.1㎜、オーバーバイト2.6㎜と、反対咬合のフィニッシュとしては理想的な数値が達成でき、しかも動的移動期間が約9か月と非常に早期に終了し、とてもご満足頂けたケースかと思います。
備考
インビザラインでは、本格的な動的な移動の終了後も、追加アライナーで微調整を行いながら、同時にリテーナーとして就寝時のみ装着いただき、後戻りも防止するという手法を取ります。