Before | After |
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治療後1![]() ![]() |
治療前2![]() ![]() |
治療後2 |
治療前3![]() ![]() |
治療後3 |
治療前4![]() ![]() ![]() ![]() |
治療後4![]() ![]() ![]() ![]() |
主訴
上の前歯の八重歯と、下の前歯のガタガタの解消。インビザラインで治したい。
診断名
上顎左右の犬歯低位唇側転位(八重歯)、下顎前歯部の叢生(ガタガタ)。
上下の正中のずれ。
年齢・性別
20代、女性
治療期間・回数
約1年9か月
治療方法
インビザライン・コンプリヘンシブ・パッケージ、非抜歯ケース
上下左右の6番近心から6番近心までの間に、0.3~0.5㎜のIPR(Interproximal Reduction インタープロキシマル・リダクション)(ディスキング、歯の隙間開け削り)を実施。
費用
88万円(2019年当時)
デメリット・注意点
典型的な上下前歯部の八重歯、クラウディング(叢生、ガタガタ)のケースです。
従来のワイヤー矯正などでは、上下4番の4本抜歯ケースとなることが多かったのですが、インビザライン矯正では非抜歯での治療となることが多いです。
特に、本症例のようなややキツメな八重歯ケースでは、無理に非抜歯で行うと、上下の前歯部の前方移動が発生してしまい、場合によっては治療前よりも上下顎前突(いわゆる「口ゴボ」)という状態になりかねません。
インビザラインでは、そのようなことが起こらないように「全ての歯と根の移動方向と移動距離」を「0.1㎜単位」で「きわめて正確に事前に把握」しながら治療計画を立てていきます。
上下の前歯の前突移動の許容量が「マイナス」なのか?「0㎜」なのか?「0.9㎜」まではOKか?などを、側貌の「E-line」を見ながら患者さんと相談して「許容量」を決めていきます。
本ケースでは上顎前歯部の前突量を「0.8㎜以下」に抑制しつつ、非抜歯にてクライディングをきれいに解消し、正中もピッタリ、オーバージェットも2.7㎜と理想的な数値が達成でき、正面観だけでなく、側貌E-lineに関しても、とてもご満足頂けたケースかと思います。
備考
インビザラインでは、本格的な動的な移動の終了後も、追加アライナーで微調整を行いながら、同時にリテーナーとして就寝時のみ装着いただき、後戻りも防止するという手法を取ります。