医院名:医療法人社団アイアイ会 佐和歯科・矯正歯科 口腔外科クリニック 
住所:〒213-0001川崎市高津区溝口1-21-16 1F・2F 
電話番号:044-850-5517

マウスピースの種類と比較

マウスピース矯正の種類

一言でマウスピース矯正と言っても、色々な種類のものがあります。
マウスピース発祥の地は、約20年前のアメリカです。
主に、アメリカ発祥のものと、その後日本などで開発されたものとに分かれます。
現在、日本国内で行われている主な各種マウスピース矯正の特徴をご案内いたします。

 

インビザライン(Invisalign)

参照:http://www.invisalign.co.jp/

世界で最初にして、現在、世界で最も普及しているコンピューター設計によるマウスピース矯正です。

インビザラインはアメリカ・アラインテクノロジー社によって、1999年より開始されました。

インビザラインは、コンピュータ学者のZia Chishtiによって考案されました。彼はスタンフォード大学の寮の部屋で、従来の歯列矯正器具に代わるプラスチック製のマウスピースを設計するコンピュータプログラムを開発し、仲間のスタンフォード大学の学生Kelsey Wirthと共に、1997年にアライン・テクノロジー社を設立しました。その後、1999年にアメリカ国内で治療が開始され、2001年よりヨーロッパで、2006年より日本でも治療が開始され、現在に至ります。

その後も現在まで「マウスピース矯正=インビザライン」と言っても過言でない程の全世界での普及率と、毎年繰り返される進化によって、不動の地位を築いております。

透明で目立ちにくく、取り外しが可能で清潔な歯科矯正「インビザライン」は、現在、世界100カ国以上の国々で提供され、これまで世界で「1000万人」を超える患者様が治療を受けられて、さらに増え続けております(2021年5月現在)。

インビザラインは、その治療期間等のオプションにより3種類に分かれております。
1、コンプリヘンシブ・パッケージ(5年間の追加料金なし・マウスピースの数の制限なし)¥990,000
2、ライト・パッケージ(2年間の追加料金なし・マウスピースの数は14枚まで)\550,000
3、エクスプレス・パッケージ(1年間の追加料金なし・マウスピースの数は7枚まで)\198,000~¥242,000

※さらに、お子様用のものとして、主に小学生など乳歯列時の「ファースト」と、その後にさらに矯正が必要となった場合の主に中高生向きの「ファースト2」があります。

4、インビザライン・ファースト(乳歯用。18か月の追加料金なし・マウスピースの数は制限なし)¥550,000
5、インビザライン・ファースト2(永久歯。3年間の追加料金なし・マウスピースの数の制限なし)¥495,000

インビザライン・ゴー(Invisalign Go)

参照:https://info.aligntech.com/lp/invisalign-go

「インビザライン・ゴー」は、「インビザライン」と同じくアメリカ・アラインテクノロジー社によって、2018年より開始されました。
ややこしいのですが前述の「インビザライン」は矯正治療の専門的知識と経験を持つ歯科医師向けのシステムであり、対応ケースとしては難症例を含めた多くの場合の矯正治療が可能です。

それに対して「インビザライン・ゴー」は一般歯科医師が診断・診療する矯正システムであり、対応ケースとしては前歯のみの比較的軽度な矯正治療が対象となります。

「インビザライン」と「インビザライン・ゴー」の違いは簡単に言うと、「奥歯や前歯のかみ合わせを含めて正していくか?」それとも「前歯の見た目だけを少し正すか?」の違いです。

上下左右の歯のかみ合わせを修正しないという点では、「インビザライン・ゴー」と「インビザライン・ライトパッケージ」「インビザライン・エクスプレスパッケージ」は、ほぼ同じようなものです。
したがって、比較的軽度な矯正治療のみが対象のため、治療機関が短く、治療費も安価なのが特徴です。

・インビザライン・ゴー(2年間の追加料金なし・マウスピースの数は20枚まで)当院には設定なし

クリアコレクト(ClearCorrect)

参照:https://www.straumann.com/clearcorrect/jp/ja/home.html

インビザラインの開発者であるアライン・テクノロジー社の元社長が、2006年に新たにアメリカで販売を開始したマウスピース矯正です。
インビザラインと同様、3Dスキャナーによってお口の歯並びを取得し、そのデータを基に透明なマウスピースを作製し、1~3週間に1個のペースでマウスピースを交換することにより歯を動かしていきます。

スキャナーは、STLと呼ばれる立体画像データの保存形式に対応しているスキャナーであれば、全て対応しています。(インビザラインは現在、自社のスキャナiTeroのみの対応です。iTeroがないとスキャナーでのインビザライン治療は出来ません。もちろんiTeroでクリアコレクトを作ることも可能です。)

インビザラインで採用されている「スマートトラック」というインビザライン独自の弾性のあるマウスピース素材は、咬合力が歯の矯正力として利用でき、歯を動かす力がより持続的かつ効率よく働くのが特徴です。それが、インビザラインが奥歯の移動やかみ合わせの治療にも力を発揮出来る大きな要因でもあります。2013年2月以降のすべてのインビザラインには、この「スマートトラック」が採用されています。

それに対して、クリアコレクトでは「トリムライン」と呼ばれる厚さ「0.762mm」のポリウレタン素材でマウスピースを作成していました。何を隠そう、実はこの「トリムライン」という素材は、「インビザライン社」が開発し、20132月以前の「インビザライン」に採用されていた素材そのものだったのです。

しかし、20208月には、この「トリムライン」が改良され、「ClearQuartz(クリアクオーツ)」という第3世代の3層構造のアライナーマテリアルに進化しました。ClearQuartzは、熱可塑性素材を使用しています。新素材の3層構造アライナーは、軽くてしなやかで快適な装着感、優れた審美性、耐久性、耐着色性、そして継続的な矯正力が追及されています。

シュアスマイル(SureSmile Aligner)

参照:https://www.dentsplysirona.com/ja-jp/explore/orthodontics/suresmile-aligner.html

米国ペンシルベニア州ヨークに本社を置く「デンツプライシロナ社」のマウスピース矯正システムです。
元々は別々の会社であった、デンツプライ社(米国)とシロナ社(ドイツ)という世界2大歯科器材メーカーが2016年に対等合併し、世界最大の歯科器材メーカー「デンツプライシロナ社」が誕生しました。
この二つの会社の歴史は、世界の歯科器材の歴史そのものと言っても過言ではありません。
デンツプライ社(米国)は古く1899年ニューヨークで創設の「The Dentists’ Supply Company(直訳で、歯医者の器材供給会社)」が起源で、後の1960年代にそれを略した「Dentsply(デンツプライ)」が新社名となります。
その後、米国を中心に、日本を始め世界中の国々に歯科器材を提供する国際巨大メーカーに成長します。
デンツプライ社は特に、歯列矯正器材やインプラント器材などに強く、世界中で大きなシェアを誇っていました。
シロナ社(ドイツ)も非常に歴史は古く、1877年ドイツ人機械工学士ライニガーによって創設された「RGS社」が起源となります。
1880年代には最初の電動歯科ドリルの量産、1890年代にはX線の発見者であるドイツ人医師「レントゲン博士」の直接の協力のもと、RGS社は世界初の商用X線装置の生産を開始します。
1925年にはドイツの巨大企業シーメンス社による買収を受け、その後「シーメンス社」として、高性能最高級歯科器材メーカーとして大いに発展しますが、1997年にシーメンス社が歯科部門を売却し「シロナ・デンタル・システムズ社」と社名変更します。
私が歯科医師免許を取得した1990年頃は「シーメンスの歯科治療ユニット(治療イス)」は正に歯科界の「ベンツ」、1台1000万円もする憧れの治療機器でした。
このような世界最大規模の2社が、2016年に衝撃の対等合併を果たし、押しも押されもせぬ世界最大の歯科器材メーカー「デンツプライシロナ社」が誕生しました。歯科界の「アップル社」のような感じでしょうか。
しかし、1999年米国、2006年日本でも発売が開始された「インビザライン」擁する「アラインテクノロジー社(米国)」が矯正治療の世界に大変革を起こし、その後の世界中でのインビザラインの爆発的な普及により資金を得たアライン社は次々と有力歯科企業を買収し、2017年辺りになるとアライン社は世界の売上でデンツプライシロナ社を超えて、世界最大の売上高を誇る歯科器材メーカーの座はアライン社へと移ります。
歯科界の「Google社」のような感じでしょうか。
そして、2020年8月、衝撃のニュースが歯科界に流れます。 「デンツプライシロナ社、ワイヤー矯正部門から完全撤退」 今後は、近日リリース予定のマウスピース矯正「シュアスマイル」に集中するためとのことでした。
ワイヤー矯正の時代の終焉が近づいていることを象徴するような、衝撃の発表でした。
実際にデンツプライシロナ社のワイヤー矯正用の「ワイヤー」や「ブラケット」などは、出入りの大学病院なども含めてすべて出荷停止となり、ワイヤー矯正歯科医の臨床に大混乱を来たしました。

こうして、最後発組として2021年6月に発売が開始されたのが、デンツプライシロナ社の「シュアスマイル」です。シュアスマイルが持つ最大の特徴は「CTスキャン」データと連携して、アゴの骨の状態と歯根の状態を確認しながら、マウスピース矯正の治療計画がより安全に立てられることです。
ただ、どのようなCTでも連携できるわけではなく、ごく一部のCTしか連携出来ないのは難点です。(当院のCTは連携可能です)
また、マウスピースの素材がかなり旧式の「プラスチック素材」であること、奥歯の位置を動かしたりは出来ないことなど、技術的にはインビザラインにはまだまだ見劣りする所が多いのは、今後の課題でしょうか。
「インビザライン・ゴー」などと同様に、前歯だけの軽度の矯正に向いています。

ローコスト矯正

参照:https://mouthpiece-lowcost.com/

運営会社は「株式会社スマイルアンドトゥース」。
全国250以上の提携歯科医院でマウスピース矯正治療を受けることが出来ます。
溝の口佐和歯科・矯正歯科・口腔外科、溝の口アロハ歯科・矯正歯科ともに提携歯科医院です。
技術的にも料金体系的にも「キレイライン矯正」とほぼ同様のマウスピース矯正です。
1個目のマウスピースが2万円。2個目以降、1個に付き4万円という価格設定も同じです。
マウスピース矯正ローコストは、前歯上下各6本〜対応できるマウスピース矯正です。
全体矯正と比べて、施術する歯の本数が少ないので低価格・短期間で矯正治療を提供することができます。
「インビザライン・ゴー」などよりも、さらに軽度な前歯だけの矯正に向いています。

キレイライン矯正

参照:https://kireilign.com/

運営会社は「KLマーケティング株式会社」。全国の提携歯科医院でマウスピースの購入が出来る。

いわゆる自分でやる「DIY矯正」の1種(Do It Yourself 矯正)。

1個目のマウスピースが2万円。2個目以降、1個に付き4万円という価格設定。

10個のマウスピースのコースだと少し割引になり¥330,000(5万円お得)。

インビザラインでは、ほとんどのケースで最低でも15~20個程度以上のマウスピースを使うことが多いが、

もし、キレイラインで20個以上のマウスピースを使用しないといけなくなった場合、費用が80万円以上と

インビザラインより高額になってしまう。

矯正終了にするか、さらに4万円出してまだ続けるのかの判断を自分でしないといけない。

ホワイトニング剤が最低1本付いてきて、自宅でのホーム・ホワイトニングが同時にできる。

「インビザライン・ゴー」などよりも、さらに軽度な前歯だけの矯正に向いています。

SmileTRU(スマイルトゥルー)

参照:http://smiletru.gonna.jp/

日本国内で歯型模型をレーザースキャニングマシンで3Dデータにし、米国本部の「SmileTRU社」に送られます。そして、マウスピースは日本国内でつくられます。

「インビザライン・ゴー」などと同様に、前歯だけの軽度の矯正に向いています。

アソアライナー(AsoAligner)(旧名:クリアライナー)

参照:https://www.aso-inter.co.jp/products/dol/aligner.html

日本国内のアソ・インターナショナル社で開発され、国内では「インビザライン」の次に普及していたシステムです。

マウスピースは日本国内でつくられます。

「インビザライン・ゴー」などと同様に、前歯だけの軽度の矯正に向いています。

イークライナー(eCligner)(旧名:クリアアライナー)

参照:http://ecligner.jp/member/doctors_new.html

韓国の矯正専門医である金泰元先生が開発した「クリアライナー」がベース。

「インビザライン・ゴー」などと同様に、前歯だけの軽度の矯正に向いています。

スターアライン(Star Align)

参照:https://star-align.com/

ドイツのショイデンタル社と、韓国のIT企業、日本の3Dプリンティング企業とのコラボレーションによって生まれた、マウスピース矯正システムです。

「インビザライン・ゴー」などと同様に、前歯だけの軽度の矯正に向いています。

Oh my teeth

参照:https://oh-my-teeth.com/

運営会社は「株式会社Oh my teeth」。

いわゆる自分でやる「DIY矯正」の1種(Do It Yourself 矯正)。

歯科衛生士などがオンラインで進捗をコーチングしてくれる。

約6か月で30万円のコースと、約12か月で60万円の2コース。

12か月で完了しなかった場合の対処方法は不明。

「インビザライン・ゴー」などよりも、さらに軽度な前歯だけの矯正に向いています。

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