マウスピース矯正の種類
マウスピース発祥の地は、約20年前のアメリカです。
主に、アメリカ発祥のものと、その後日本などで開発されたものとに分かれます。
現在、日本国内で行われている主な各種マウスピース矯正の特徴をご案内いたします。
インビザライン(Invisalign)
参照:http://www.invisalign.co.jp/
インビザラインはアメリカ・アラインテクノロジー社によって、1999年より開始されました。
インビザラインは、コンピュータ学者のZia Chishtiによって考案されました。彼はスタンフォード大学の寮の部屋で、従来の歯列矯正器具に代わるプラスチック製のマウスピースを設計するコンピュータプログラムを開発し、仲間のスタンフォード大学の学生Kelsey Wirthと共に、1997年にアライン・テクノロジー社を設立しました。その後、1999年にアメリカ国内で治療が開始され、2001年よりヨーロッパで、2006年より日本でも治療が開始され、現在に至ります。
その後も現在まで「マウスピース矯正=インビザライン」と言っても過言でない程の全世界での普及率と、毎年繰り返される進化によって、不動の地位を築いております。
透明で目立ちにくく、取り外しが可能で清潔な歯科矯正「インビザライン」は、現在、世界100カ国以上の国々で提供され、これまで世界で「800万人」を超える患者様が治療を受けられて、さらに増え続けております(2020年1月現在)。
インビザラインは、その治療期間等のオプションにより3種類に分かれております。
1、コンプリヘンシブ・パッケージ(5年間の追加料金なし・マウスピースの数の制限なし)¥800,000
2、ライト・パッケージ(2年間の追加料金なし・マウスピースの数は14枚まで)¥450,000
3、エクスプレス・パッケージ(1年間の追加料金なし・マウスピースの数は7枚まで)¥200,000
※さらに、お子様用のものとして、主に小学生など乳歯列時の「ファースト」と、その後にさらに矯正が必要となった場合の主に中高生向きの「ファースト2」があります。
4、インビザライン・ファースト(乳歯用。18か月の追加料金なし・マウスピースの数は制限なし)¥400,000
5、インビザライン・ファースト2(永久歯。3年間の追加料金なし・マウスピースの数の制限なし)¥400,000
インビザライン・ゴー(Invisalign Go)
参照:https://info.aligntech.com/lp/invisalign-go
ややこしいのですが前述の「インビザライン」は矯正治療の専門的知識と経験を持つ歯科医師向けのシステムであり、対応ケースとしては難症例を含めた多くの場合の矯正治療が可能です。
それに対して「インビザライン・ゴー」は一般歯科医師が診断・診療する矯正システムであり、対応ケースとしては前歯のみの比較的軽度な矯正治療が対象となります。
「インビザライン」と「インビザライン・ゴー」の違いは簡単に言うと、「奥歯や前歯のかみ合わせを含めて正していくか?」それとも「前歯の見た目だけを少し正すか?」の違いです。
上下左右の歯のかみ合わせを修正しないという点では、「インビザライン・ゴー」と「インビザライン・ライトパッケージ」「インビザライン・エクスプレスパッケージ」は、ほぼ同じようなものです。
したがって、比較的軽度な矯正治療のみが対象のため、治療機関が短く、治療費も安価なのが特徴です。
・インビザライン・ゴー(2年間の追加料金なし・マウスピースの数は20枚まで)当院には設定なし
クリアコレクト(ClearCorrect)
参照:https://www.straumann.com/clearcorrect/jp/ja/home.html
インビザラインと同様、3Dスキャナーによってお口の歯並びを取得し、そのデータを基に透明なマウスピースを作製し、1~3週間に1個のペースでマウスピースを交換することにより歯を動かしていきます。
スキャナーは、STLと呼ばれる立体画像データの保存形式に対応しているスキャナーであれば、全て対応しています。(インビザラインは現在、自社のスキャナiTeroのみの対応です。iTeroがないとスキャナーでのインビザライン治療は出来ません。もちろんiTeroでクリアコレクトを作ることも可能です。)
インビザラインで採用されている「スマートトラック」というインビザライン独自の弾性のあるマウスピース素材は、咬合力が歯の矯正力として利用でき、歯を動かす力がより持続的かつ効率よく働くのが特徴です。それが、インビザラインが奥歯の移動やかみ合わせの治療にも力を発揮出来る大きな要因でもあります。2013年2月以降のすべてのインビザラインには、この「スマートトラック」が採用されています。
それに対して、クリアコレクトでは「トリムライン」と呼ばれる厚さ「0.762mm」のポリウレタン素材でマウスピースを作成します。何を隠そう、実はこの「トリムライン」という素材は、「インビザライン」が開発し、2013年2月以前の「インビザライン」に採用されていた素材そのものです。まあ、言い方としては語弊があるかもわかりませんが、2020年現在となっては、7年以上前にインビザラインが不採用を決定した素材で、クリアコレクトは作成されているという事です。これが、当時のインビザラインも苦労した奥歯の移動やかみ合わせの治療を、クリアコレクトが苦手とする大きな理由です。
クリアコレクトは、その治療期間等のオプションにより2種類に分かれております。
1、アンリミテッド・パッケージ(5年間の追加料金なし・マウスピースの数の制限なし)¥450,000
2、フレックス・パッケージ(必要な分だけオーダー可能。使用した分だけのお支払い。)当院には設定なし
SmileTRU(スマイルトゥルー)
「インビザライン・ゴー」などと同様に、前歯だけの軽度の矯正に向いています。
アソアライナー(AsoAligner)(旧名:クリアライナー)
参照:https://www.aso-inter.co.jp/products/dol/aligner.html
マウスピースは日本国内でつくられます。
「インビザライン・ゴー」などと同様に、前歯だけの軽度の矯正に向いています。
イークライナー(eCligner)(旧名:クリアアライナー)
参照:http://ecligner.jp/member/doctors_new.html
「インビザライン・ゴー」などと同様に、前歯だけの軽度の矯正に向いています。
スターアライン(Star Align)
「インビザライン・ゴー」などと同様に、前歯だけの軽度の矯正に向いています。
キレイライン矯正
いわゆる自分でやる「DIY矯正」の1種(Do It Yourself 矯正)。
1個目のマウスピースが2万円。2個目以降、1個に付き4万円という価格設定。
10個のマウスピースのコースだと少し割引になり¥330,000(5万円お得)。
インビザラインでは、ほとんどのケースで最低でも15~20個程度以上のマウスピースを使うことが多いが、
もし、キレイラインで20個以上のマウスピースを使用しないといけなくなった場合、費用が80万円以上と
インビザラインより高額になってしまう。
矯正終了にするか、さらに4万円出してまだ続けるのかの判断を自分でしないといけない。
ホワイトニング剤が最低1本付いてきて、自宅でのホーム・ホワイトニングが同時にできる。
「インビザライン・ゴー」などよりも、さらに軽度な前歯だけの矯正に向いています。
Oh my teeth
いわゆる自分でやる「DIY矯正」の1種(Do It Yourself 矯正)。
歯科衛生士などがオンラインで進捗をコーチングしてくれる。
約6か月で30万円のコースと、約12か月で60万円の2コース。
12か月で完了しなかった場合の対処方法は不明。
「インビザライン・ゴー」などよりも、さらに軽度な前歯だけの矯正に向いています。